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よつばの杜ブログ

理学療法士との取組み

2021年1月27日 

皆さまこんにちは。

ドクターMです。

 

先日、

原土井病院リハビリテーション部の

研修会に参加しました。

2020年1月から取り組んでいる、

当院における理学療法士との連携について

お話させていただきました。

 

なぜ皮膚科でフットケア?

なぜ皮膚科クリニックで理学療法士?

 

その始まりは、

糖尿病で足を切断しなければならない方を

救いたいということ。

 

糖尿病の合併症、神経障害や血流障害で

足に傷ができると、治すのがたいへん。

だから予防して

足に傷ができないようにしましょう。

 

そこから始まったフットケアですが、

よつばの杜クリニックでは、

糖尿病ではないけれど足のトラブルで

来院される方がたくさんおられます。

 

足のトラブルで多いのは、

ウオノメ・タコ、巻き爪や陥入爪。

これらは皮膚科領域の疾患ですが、

皮膚だけ、爪だけをみていても

解決しないことが多いのです。

足の変形や足の機能的な問題が

大きく関わっています。

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そこで、理学療法士の出番です。

歩き方や関節可動域、

筋力など足の評価をして、

今抱えている皮膚や爪のトラブルの

そもそもの原因にアプローチしていきます。

 

なぜウオノメやタコができるのか

なぜ陥入爪がいつまでも治らないのか

なぜ巻き爪になるのか

改善していくためには何が必要なのか

靴やインソールのお話や、

どんな運動(ストレッチや筋トレ)を

したらよいのか

皮膚科医の専門を超えた

アプローチが必要なのです。

 

私は、

2020年12月に横浜で行われた

第1回日本フットケア足病医学会

「足の創傷治療におけるReunion」

というテーマのシンポジウムで

「皮膚科クリニックにおける多職種連携」

というタイトルで

発表する機会をいただきました。

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学会にて:下北沢病院整形外科 K先生と

 

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学会にて:大分岡病院形成外科 F先生、M先生と

 

歳を重ねてもいつまでも自分の足で歩いて

自分らしく生きてほしい…

それを実現するために、

医師や看護師だけでなく、

理学療法士、義肢装具士、

フットウェアの専門家、

運動療法士と連携した取り組み…

 

患者さまや地域に寄り添った医療を

提供していけるよう

2021年も

地道に取り組んでいきます。

ドクターM